記事 1 sec#70
狙い: 毎年十二月の餅つきから始める。宮川さんが育てた無農薬・無肥料のもち米、湯気、杵を交代する手、参加費を集める人がいないことを、僕がその場で見た順に置く。僕も叩き手に入り、帰りに餅を二個持たされたところまでを書く。約600字。
毎年十二月、宮川さんが自分で育てた米で餅をつく。無農薬、無肥料のもち米が蒸され、人が臼のまわりに寄る。宮川さんは「みんなで持ちつけてくれ」と言う。杵を握った人がつき、疲れると次の人に渡す。見ていた人が前へ出て、また杵が上がる。参加費を集める人はいない。米と餅つきの場は、すでにそこにある。[trade#162]
僕も叩き手に入った。人が足りないから来て、と声がかかっていた。杵を振り下ろし、交代して息を整える。つき終わった餅が配られ、そばやとろろも出た。僕は財布を出さなかった。帰ろうとすると、餅を二個持たされた。手には杵を握った感触が残り、持ち帰る二個の餅が増えていた。[trade#256]
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