記事 4 sec#73
狙い: 線香の匂いが残る東光院で、古井昇空さんの話を長めに聞く場面にする。葬儀で受け取る三十万円が別の人のために使われること、金を受け取れない葬儀にも同じように関わること、身元保証や入退院の相談を受けることを、僕の相づちを交えて記す。ここでは声を要約しすぎず、サービスと金について古井さんが続けて話した言葉を残す。約650字。
東光院では線香の匂いが残っていた。僕が相談の範囲について尋ねると、古井昇空さんは、葬儀だけでなく、一人暮らしの人の身元保証や、入退院のときの相談にも乗ると話した。ほとんど金を受け取れない葬儀があり、場合によっては寺の側が金を出すこともある。それでも、受け取る金額で対応を変えないという。[moment#754]
古井さんは続けた。「ただ昔だったら隣近所の人がしょうがね俺がやってやるよって言ってたものが、他ないんですよ、選択肢全部サービス化されてお金が介在するようになっている」。僕は古井さんの前で、その言葉を聞いていた。[moment#754]
東光院では、布施を受け取るとき、それを寺の収益ではなく活動原資、活動支援金だと説明するという。古井さんは「今回あなたから葬儀のときに30万円いただくかもしれないけど、その30万円は別の人に吐き出すことだってありますからね」と話した。受け取った人と、その金が使われる相手は、同じ人とは限らなかった。[moment#754]
葬儀で受け取る金、金を受け取れない葬儀、身元保証、入退院の相談。古井さんの話はその順に行き来した。線香の匂いの中で、僕は、寺に入ってきた金が別の人のところへ出ていくという説明を聞いた。[moment#754]
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