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回るもの、止まるもの sec#27

事例 · v1 · 機械生成 ⚠ 要検証
狙い: 違う質感の事象を並べる。自前で回るもの、外のお金で動くもの、回らないもの。分析しない

⚠[要検証] 国府津の道祖神祭りには、会計係がいる。

輪番制だ。誰かが名乗り出るのではない。順番が回ってくる。今年はあの家、来年は隣の家。祭りが終わると帳簿が渡される。受け取った家が、翌年の会計をやる。断る人はいない。降りる人もいない。順番だから引き受ける。帳簿には何十年分の数字が並んでいるはずだ。[trade#157]

⚠[要検証] 外からお金が来ない。補助金もない。町内会の予算と住民の持ち出しだけで、毎年の祭りが成り立っている。外部に依存していないから、外部の都合で途切れない。予算が大きくなることもないが、消えることもない。この仕組みがいつ始まったのか、たぶん誰も正確には覚えていない。誰かが「こうしよう」と言ったはずだが、その人の名前はもう残っていない。仕組みだけが残って、人が入れ替わりながら回り続けている。帳簿が隣の家に渡るたびに、一年が過ぎる。それ以外に大きな変化はない。静かに回っている。[moment#2590]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] 大農のイベント準備を手伝いに行ったことがある。

⚠[要検証] 朝から会場に入って、テーブルを並べ、テントの骨を組み、看板を書いて、配線を通した。時給は出ない。昼に冷たい飲み物が配られた。誰かがコンビニで買ってきたペットボトルのお茶。それが「報酬」のすべてだ。[trade#303]

⚠[要検証] でも子どもたちが走り回っている。七十代の人が椅子を運んでいる。二十代の人がアンプの配線を繋いでいる。準備を一緒にやることで、普段は接点のない世代の人たちが同じ空間に、同じ時間にいる。段取りを共有するということは、同じ目的のために一緒に手を動かすということだ。それだけのことなのに、コンビニのお茶一本で十分だと感じられる何かが、ここにはあった。子どもが「これどこに置くの」と聞いて、七十代の人が「あっちだよ」と指さす。その一往復が、このイベントの報酬なのかもしれない。[trade#303]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] やっほーの活動は、子どもたちの居場所を作っている。

大磯のある場所で、子どもたちが放課後にやってきて、ご飯を食べ、遊び、過ごす。LUSHの助成金で活動の器——場所や道具——を揃えた。助成の期間は最大3年。[trade#287]

⚠[要検証] 「地域の人が下さった野菜とか、平塚のパン工場で売れないパンをもらってる」。食べるものは地域から来る。農家が余った野菜を持ってくる。パン工場が売れ残りを回してくれる。食材は人のつながりで賄われていて、お金はかかっていない。[moment#816]

でも器はお金で支えられている。場所を借りる費用、光熱費、最低限の備品。それを払っているのは、外部からの助成金だ。食材は地域の中で回っているが、お金だけは外から来て、いずれ止まる。3年。3年で止まる。[trade#287]

助成金が切れたとき、何が残るのか。野菜を持ってきてくれる農家との関係は残る。パンを回してくれる工場との関係も残る。でもそれだけで場所を維持できるかどうかは、まだ分からない。器を支えているお金がなくなったとき、中身だけが別の器に移るのか、それとも器ごと消えるのか。子どもたちが走り回っている。その声は、3年後も聞こえるだろうか。[trade#287]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] 柳沼さんはホップを育てている。

⚠[要検証] 新規就農の助成金を受けている。年150万円、3年間。「計算を立てないといけないから製造所を急いだ」。ビールを醸造する製造所を作るのに急いだのは、助成金の期間のうちに収益の見通しを立てなければならないからだ。畑の作物は自分のペースで育つ。ホップが根を張り、蔓を伸ばし、花をつけるまでに時間がかかる。でも助成金の時計は畑のペースでは動かない。3年という区切りは、役所の都合で決まっている。[moment#3082]

売上だけでは生活できない。助成金があるから今は成り立っている。宮川さんの米は自分の畑から毎年生えてくる。道祖神の帳簿は毎年隣の家に渡る。どちらも外部のお金に依存していない。助成金は外部からの注入で、時限がついている。注入が止まったとき、ホップ畑は自前で回せるのか。柳沼さんはそれを3年以内に証明しなければならない。[moment#3082]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] 耕作放棄地を使っている活動を見に行った。

⚠[要検証] 誰も耕さなくなった土地を、タダで借りている。雑草が伸び放題だった場所を、有志が手入れして使っている。「お金をかけずにやれる規模のことを、町内会ではやらないようなことを、みんな職能のスキルを還元しながらやってる」。[search_chunk#2494]

⚠[要検証] タダの土地に、持っている技術を持ち寄って、お金をかけずに何かを作る。大農の「仕事を遊びにする」と通じるものがある。会社で培った専門技術を、ここでは別の目的に使っている。報酬はない。支出もない。だから続く。お金が入ってこないかわりに、お金が出ていかない。外部に依存していないから、外部の都合で止まらない。[search_chunk#2494]

⚠[要検証] 「町内会ではやらないようなこと」と言ったのが耳に残った。町内会は町内会の予算と範囲で動く。ここでは、その枠に入らないことを、有志が自分の技術を使ってやっている。公的でもなく、私的でもない。組織でもなく、個人でもない。タダの土地の上に、タダの技術が集まっている。[search_chunk#2494]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] 南十字は、大磯にある小さな古本屋だ。

⚠[要検証] 店主はクラウドファンディングでこの場所を作った。「お金とサービスや物の交換である現代の交換様式から、贈与と返礼のような新しい社会を理想に」。その言葉が店の理念として掲げてある。[moment#1077]

⚠[要検証] ある日、おじいさんが来た。「お返しします」と言って、前に買った本を持ってきた。売り物だった本が、戻ってきたのだ。買う人と返す人が同じ棚を行き来している。[trade#262]

常連のなかには、棚を作る人が出てきた。本を買いに来ていた人が、いつのまにか店の改修を手伝っている。購入者が運営者に回る。お金を払う関係が、一緒に場を作る関係に変わっていく。その変わり方は、誰も設計していない。[trade#262]

⚠[要検証] 「物々交換とかじゃないけど……人間の歴史って最初物々交換から始まって……その次ってまだないと思うんですけど」。ある人がこの店で話していた。「その次」が何なのかは、まだ誰にも分からない。でもここで起きていることは、少なくとも「本を買って帰る」だけの関係ではない。[search_chunk#516]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] コミュニティ食堂がある。鍵は開けっ放しだ。入口に募金箱が置いてある。

買わなくても入れる。食べても食べなくてもいい。お金を入れても入れなくてもいい。この場所がどうやって維持されているのか、僕にはまだよく分かっていない。でも鍵は毎日開いている。誰かが毎日開けて、毎日閉めている。[moment#3067]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] 「最小文化施設」と名乗っている場所がある。

⚠[要検証] 古くなって誰も住まなくなったアパートを買い取り、自分たちの手で改修した。壁を塗り替え、床を張り替え、棚を作った。毎月マルシェを開いている。手作りの食べ物や雑貨が並ぶ。ここで聞いた言葉がある。「お金とサービスの交換だけで覆い尽くさなくてもいいんじゃないか」。[moment#1201]

⚠[要検証] この言葉を聞いたとき、僕は東光院の古井さんの声を思い出していた。「選択肢全部サービス化されてお金が介在するようになっている」。お坊さんと、アパートを改修した人と、古本屋の店主が、それぞれ別の場所で、別の立場から、同じ方角を指している。お金とサービスだけでは覆い尽くせないものが、ここにはある。それが何なのか、それぞれの言い方で少しずつ違う。でも指しているものは重なっている。[moment#1201]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] ほとりは、使われなくなった学校の建物を借りて活動している。

学校の施設を借りるのは簡単ではない。公共の建物には用途の制約があり、手続きがあり、管理者の目がある。ほとりの人たちは、その制約のなかで使い方を工夫している。制度の枠を壊すのではなく、枠のなかでできることを一つずつ広げていく。場所が先にあって、使い方を後から発明する。建物の間取りを変えられないなら、間取りに合った使い方を考える。窓の位置を変えられないなら、窓のある場所で何ができるかを考える。制度と空間の隙間に、活動を滑り込ませている。[moment#3129]

⚠[要検証] ---

⚠[要検証] 半田さんに会ったのは、こうした活動の多くに関わっている人からの紹介だった。

⚠[要検証] 「物々交換に強くない」と半田さんは言った。「内向きにはなりたくない」とも。[moment#3035]

ここまでの場面では、何かを出して何かが返ってくるということが、さまざまな形で起きていた。米、部屋、知恵、お金、声、技術。出すものも返ってくるものも全部違うけれど、何かが動いていた。半田さんはその動きに「強くない」と言う。乗れないのか、乗りたくないのか。どちらでもないのかもしれない。半田さんはこの地域にいて、暮らしていて、穏やかな声でそう言った。[moment#3035]

出典: trade#157 · trade#287 · moment#3082 · moment#1077 · moment#3035 · moment#1201 · trade#157 · trade#303 · trade#287 · moment#3082 · search_chunk#2494 · trade#262 · moment#1077 · moment#3067 · moment#1201 · moment#3035 · trade#157 · moment#2590 · trade#303 · trade#287 · moment#816 · moment#3082 · search_chunk#2494 · trade#262 · moment#1077 · search_chunk#516 · moment#3067 · moment#1201 · moment#3129 · moment#3035
捏造ガードの指摘(33段落)
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段落 16 出典先に無い語: ビール / ペース / 計算を立てないといけないから製造所を急いだ
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段落 20 出典先に無い語: スキル
段落 21 出典先に無い語: 仕事を遊びにする
段落 22 出典先に無い語: 町内会ではやらないようなこと
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段落 25 出典先に無い語: クラウドファンディング
段落 26 出典先に無い語: お返しします
段落 28 出典先に無い語: その次 / 本を買って帰る
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段落 34 出典先に無い語: お金とサービスの交換だけで覆い尽くさなくてもいいんじゃないか
段落 35 出典先に無い語: 選択肢全部サービス化されてお金が介在するようになっている
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段落 41 出典先に無い語: 内向きにはなりたくない

会話 #148

記事: 回るもの、止まるもの

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